農地を借りる規制を大幅に緩和する改正農地法か成立しました。
農地法
無秩序な転用や投機目的の取得を防ぐため、農地の所有や賃貸を規制している法律。企業による農地の借地は特区方式で始まり、平成17年には、全国で借りられるようになった。ただ、借りることのできる農地は耕作放棄地など条件の悪い土地が多く、企業の農業参入が進まない一因となってきた。国は耕作放棄地の増大の歯止めをかけ、国内農業の活性化につなげるためのに法律を改正。企業が農地を所有するのは経営陣の過半数が農業に常に従事することが必要など、改正法も一定の規制は残している。(北日本新聞21.06.19朝刊より)
「所有から利用へ」をキャッチフレーズに改正された農地法。利用へとはいえ、どういう条件のところが耕作できるかということです。
ほとんどが、条件の悪い山間部や、小さな田圃などが非常に多いと思われます。
富山県でいえば、八尾の町から奥へ10分ぐらい車で行った辺りに多くみられるようになります。
平野部で見かけることはあまりありません。
土地の所有者、つまり、兼業農家の大多数の人は農業を止めたいと考えています。
爺ちゃん、ばあちゃん、嫁で耕作して、お父さんは休日に手伝うというのが多いと思われます。
このような兼業農家の方の悩みは、「息子の嫁さがし」です。
非常に条件が悪い。嫁は同居で、畑、田圃を手伝うということになります。
嫁は旦那が好きで嫁いできても、長続きせず、離婚した家庭もたくさんあります。
昔、戦前までは全国ほとんどの家は農家でした。
都会というものが現在のように大きくなく、小作人と呼ばれる人たちが田舎にいました。
戦後、農地の所有が変更になりました。いわゆる農地改革です。
農業が劇的に変化したのは、これがきっかけではないでしょうか?
このことは本当に良かったのか?
私は、少し疑問があります。
戦後、日本人は他国よりもいち早く復興もしました。
貧富の差も少なく、豊かな国になったと思います。
しかし、どうでしょう?
現在では生活保護を受けている家庭が多くなってきています。
確実に貧富の差が多くなってきています。
高度成長期の頃は、工場などで労働する人材が必要でした。
教育をまともに受けていないような人でも働く口がありました。
最近では、建設不況、工場の自動化の増加、単純作業は海外へシフトしてしまいました。
現在の日本には、全体を受け入れる社会ではなくなったのです。
そのような意味合いからも、農業の自由化は必要と考えます。
農業は、心や体にハンデキャップのある人、犯罪をおこした人、人間本来の暮らしをしてみたいと思う人、食に関心のある専門家など多くの人材を受け入れる慈悲深さがあると思います。
どのような社会にしたいかというところから、農業を考えてみるのもいいのではないでしょうか?
頭の固い人たちばかりの意見を聞いていても良くはならないと感じるのは私だけでしょうか?
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