昨日、コンビニエンスストアー大手、セブンイセブンジャパンに、公正取引委員会から排除命令が出ました。
独占禁止法違反(優越的地位の乱用)ということですが、これで、コンビニの定価販売が崩れていくことになりそうです。
もともと、フランチャイズ契約書には、「価格の決定権は店側にある」とう契約事項があうのにもかかわらず、それを本部側は認めず、定価販売ないし、本部側の価格にすることを長年強要してきたという側面がありました。
公正取引委員会は価格の決定権は「FC加盟店側の経営判断にある」と判断した上で、店側の「値下げを制限された」とう証言を得て、排除命令となったようです。
弁当などの廃棄ロスは、毎日2万円とか異常な数字が発生しています。
500円弁当にして、40個。
それらは、すべて店側の負担なのです。
昔は、その廃棄したもの(店から除かれた商品)をバイトに配ったり、家族経営であれば食卓に出したりしていました。
それも、いつの間にか「するな」ということで、ごみ箱行きとなっていました。
廃棄した弁当を狙って、野良猫がくる、カラスがつつく、さらには、浮浪者がくるということで、いいことがほとんどありませんでした。
消費期限がある限り、ルールを守ることは重要なことだと思います。
しかし、弁当を半額にして完売をすることは、廃棄ロスをなくし自然にやさしい取り組みとなります。
どこかの老舗料理店で行った「客に出して下げられた料理をもう一度出す」よりよっぽどいいことです。
確かにそればかりを狙ってくるお客さんも発生すると思います。
でも、年金生活者などの低所得者にとりましては良いことではないでしょうか。
私もかつてはフランチャイズに加盟していたことがありました。
本部はいつも「威厳」を保とうと必死になります。
間違った判断であっても、それを自ら認めず、争点を変えて締め付けをはかります。
店側の経営判断すらも放棄させることもします。
フランチィズでは、店はあくまでも本部の店であり、店側はそのシステムに乗っかったただのサラリーマンでしかないという思いは崩していません。(ちょっと言いすぎかもしれませんが・・・・)
その辺に悲劇があります。
今回のことで、おそらくどこのチェーン店も値引き販売がされることになるでしょう。
仕入れと、販売が一致すれば、値引きということもありません。
しかし、ここにも罠があります。
明日、暑くなりそうだから麺類を多くして幕の内弁当などを少なくしたいと思っても出来ないのです。
なぜか?
物品販売の法則があり、売れそうにないから棚に商品を少なくしておこうと仕入を絞ったら、陳列棚がガラガラになり、消費者が「この店は売れない店なんだ。商品の回転率が悪いから買うのをやめよう」と思ってしまうのです。
ですから、売れなくても棚に商品を常に陳列しておかなくてはならないのです。
ということは、どれだけ上手な仕入をしても、毎日、賞味期限切れの弁当が出るということなのでしょうか?
いずれにせよ、本部と店側の関係にも変化を与えるだろうと思われる排除命令になりました。
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