失業率がなかなか低くならない状態が続いています。
今まで雇用をけん引していた業種が落ち込んでいるせいとも言われています。
食品製造、電機、鉄鋼、機械、自動車、小売、金融などが今後10年間は減少して最大で20%以上雇用を落とす業種もあるということです。
食品は、日本の人口減で減少するだろうし、自動車などは壊れないし、電気製品なども地デジ対応テレビを買ってしまえば、しばらくは必要ありません。
建設も、公共事業の縮小で雇用の増加どころか、倒産していく会社が増加するのではないでしょうか?
では、どのような業種が伸びるのでしょうか?
日経ビジネス誌によりますと、以下の業種だそうです。
1.バイオ
2.コンテンツ
3.航空機
バイオ。と言っても幅が広く健康食品、医薬品、化学製品など様々です。
学生の人気も高く、就職も安定しているとのことです。
企業側もバイオ関連線品の開発に力を入れています。
コンテンツ。アニメやゲームソフトなどに当たります。
日本で生まれたアニメは今や全世界の人たちで楽しまれていますね。
その雇用を生み出すのは、中国などを中心とする新興国での売り上げだそうです。
航空機。日本の航空機産業の世界シェアは5%程度しかない。
確かに、ボーイング社のどこそこの部品を納品しましたとか、シートのどこそこは当社の製品ですとかという話はよく聞きます。
が、メイドインジャパンの航空機がありません。
現在、三菱重工、ホンダが小型ジェット機を開発して、2013年から生産が開始されるということです。
その素材や、金型の技術が、その他産業に与える影響が大きいそうです。
「製造業の分野において先端技術はまず、航空機でスタートし、それから自動車で大量生産されて、コストが劇的に下がる。そのあとに、多くの産業に恩恵をもたらす。これこそが航空機産業がもたらす巨大な技術波及効果なのだ」 (三菱航空機の西岡喬会長談)
ここで考えてみなければなりません。
10年後の話ですが、雇用を支える主役が少しづつ変わりつつあることです。
今から30年前、私たちが就職先として注目され始めていたのが、スーパー、コンビニなどの小売産業とコンピューター関係でした。
その前は、繊維、鉄鋼などの製造業。
いま、良いといわれている産業、少し前までいいといわれていた産業が衰退し、見向きもされなかった産業が今後を支える。
自分たちにそれを見抜く力があるかどうかは分かりませんが、常に前進する気持ちと、業種に対する偏見を持たないことがより良い方向に行く可能性があるのではないかと思います。
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