尖閣ビデオに思うこと

海上保安庁の職員がビデオを流出させたとして拘束されました。逮捕ではありません。

そもそも「海上保安庁」とはなんぞやということですが、我々は映画「海猿」で活動を知るようになったと思います。

海上保安官とは、

会場の安全および治安の確保を図ることを任務とする日本の行政機関である海上保安庁の職員のうち、法令の海上における励行、海難救助、海洋汚染等の防止、海上における犯罪の予防及び鎮圧、海上における犯罪の捜査、海上における船舶交通に関する規制、水路、航路標識に関する事務その他海上の安全の確保に関する事務並びにこれらに付帯する事項に関する事務を行う職員を指して云う（海上保安庁法第2条、第14条）

ということです。

長い文章を要約すると、要するに「海の警察官」と言ったほうがわかりやすいのかもしれません。

「海猿」はその一部、海難救助というきわめて危険で画になる一部分を浮き彫りにしたものです。

第一話では、「バディ」という言葉を良く聞きました。

水中での二人の信頼関係が人命救助と2次災害を起こさないという重要な意味を持たせていたと思います。

海上保安官は現在１万１５００人。

そのほとんどの人は｢海猿」に出てくる保安官と一緒で正義感に燃えた人たちだと私は思っています。

日本の領土、尖閣諸島の領海内を警備し、もしかしたら武装した漁船から発砲されるかも知れない危険な場所で、命を張って日々警備をしているわけです。

それを、中国はレアアースの輸出規制やら、ＦＵＪＩＴＡ社員の逮捕拘留やら、デモによる日本攻撃の容認、日本への観光の中止やらとさまざまな嫌がらせを取り、中国人船長を保釈させ、英雄扱いしたのです。

どうでしょう？

もし私が海上保安官で、尖閣ビデオを見ることが自由にできていたとすれば、保存して機会を狙って投稿したと思います。

彼は絶妙なタイミングで投稿しています。

と言いますのは、国会議員に６分間のビデオを公開し、その感想を国会議員自らがマスコミにしゃべってから投稿しました。

周知の事実となっている絶妙なタイミングと思います。

おそらく、コピーした時期も国なり、海上保安庁なりがまだ、その扱いを決めかねていた時期に行ったと考えられます。

その証拠も残しているはずです。

このビデオを公開しないことが、日本の外交、日本人にとってどのような不利益があるのでしょうか？

日本人は現在、経済にせよ政治にせよ自信がないことが諸外国に知れ渡り、胸を張ることが出来ていないような気がします。

原因は、政治がしっかりしないからということなのかもしれませんが、野党も悪い。

やれ責任問題、政府対応がどうだとか、そのような批判ばかりをしています。

２年前まであなたたちが政権を握っていたのでしょう？

マスコミも悪い。

批判ばかりをしています。

国を盛り上げるためには、今回の問題をうやむやにしないためにも、勇気ある正義感の強い保安官を擁護しようではありませんか？

私たちにも「知る権利」があります。

そして何が正しいかという判断をする知恵があります。

逮捕され、刑事罰がつくようでは日本はもっと外国になめられます。