ゴールデンウイークも終わり、まだ仕事モードになっていない人が多いと思いますが、大型連休中も仕事をなさっていた方々も大勢いらっしゃいます。
農家の方々もその人達ではないでしょうか?
富山県では、田植えをゴールデンウィーク中に行っていましたが1等米の比率を上げるために2週間ほど遅らせるということを実施しています。
夏の高温期に花が咲くため、稲が弱り2等米になっているというのが理由だそうです。
しかし、現在の農家のほとんどが兼業農家。しかも後継者不足、嫁不足に悩んでいるのが実態です。
富山県では本当はこのゴールデンウイークに田植えをしたほうが、遠方の子供も実家に来て手伝うことができていいのですが・・・・
私の知り合いの方に聞いたところ、やっぱり、このゴールデンウイークに家族総出で田植えをしたということです。
1等比率も昨年も良かったし、何よりも、3町もあるのでゴールデンウイークでないとできないそうです。
昔はコシヒカリの他に、日本晴れなどの他の米を作付していたのですが、消費者のし好に合わせるるとやっぱりコシヒカリとなってしまうのでしょうか?
確実に日本の農業就業者が変化している中、この間、富山で初めて「完全閉鎖型植物工場」が誕生しました。
要するに、太陽も射さない、温度、湿度管理されている閉鎖型の工場です。
経営母体は、北陸機材さんという交通信号機などを設置、保守されている会社です。
経済同友会の総会の時にその工場で生産された「グリーンリーフ」をお土産で配っておられました。
350円/球で、およそ露地栽培価格の2~3倍。建物建設費、空調費にお金がかかるというのが理由だそうです。
日本国内でも50か所程度しかなく、まだ少ないようです。
現在、カゴメ、キューピー、ワタミ、ドール、イオン、日本たばこ産業など多くの企業が露地栽培で参入をしています。
参入企業のほとんどが自社消費(野菜を材料にして加工食品を作るのが目的)で、余ったものだけが市場に流れています。
この場合は、収支計算はしやすいと思います。
生産品は、年間を通して南から北へ移り、また南に戻ってくることを繰り返しています。
もしくは、高低差を使った栽培です。
春先には山のふもとで栽培し、夏になれば高地で栽培。秋にまた、ふもとに戻ってくる。
相場価格は、よっぽどの不作、豊作がなければ年間を通して読めます。
ですので、どれだけの作付をすればどれだけの売り上げになり、利益がどれだけ出るか分かりやすいのです。
完全閉鎖型だと、最初からコストとの戦いで露地栽培されたものと比べられたら負けてしまいます。
しかしながら、もしかしたら農業の雇用の創出には役に立つのではないかと思います。
土に触ることなく、きれいな空調の効いた工場で栽培をする光景は、現在の電子部品生産工場並みの快適さがあるかもしれません。
そういうことであれば、若者も就労するかもしれません。
現在の農業にある、つらい、汚いなどのイメージを払拭できる可能性もあります。
食の安全を守るという大義名分もあります。
建設業などを中心にして、これから参入していく企業もあるかもしれません。
ぜひ、頑張ってもらいたいと思います。
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