昨日の富山第一銀行の講演会は「三浦雄一郎」さんでした。
演題は、「人はいつも「今から」」でした。
三浦さんは言わずと知れたプロスキーヤーでエベレストに80歳で登頂された、ギネス記録を持っておられる方です。
大学は北海道大学の獣医学科出身とおっしゃっておられましたが、学校にはあまり行かず、スキーばかりをしていた大学生活だったそうです。
卒業後、オリンピックに出てみたいと思われましたが、夢途中でアマチュア資格を剥奪され、夏の間は富山、立山連峰の小屋で強力をして足腰を鍛えておられたそうです。
最初は30kgを運ぶのにも苦労されていたようですが、そのうち筋力が付き、100kg近くの荷物を担げるようになったとのこと。
それからは、富士山滑降、エベレスト滑降などプロスキーヤーとして活躍されました。
60才過ぎになったころ自分の目標がなくなり、体重も90kg近くまで太り始め、病気の心配まで出てきたとき、エベレストに登ってみたいという夢を持たれたそうです。
しかしその時は筋力は落ち、体重も85kg。それどころではありません。
札幌近郊の山をハイキングするも、息切れがひどく、若い人に追い越されれる始末だったそうです。
エベレスト登頂は5年計画と目標を決め、足首に1kgの重りをつけ、日々の生活を送り、だんだんその重りを3kgまで上げ、しかも背中に30kgを背負って移動することをしたそうです。
だんだん体力もついてきたのですが、心臓の調子が良くなく、手術を受けることに・・・。
そんなことがありながら70歳で初登頂。
その後、スキーで骨盤骨折という、もはや車いすかと思われる事故を起こしながら、80歳でのエベレスト登頂となったのです。
講演の中で何度も話が出て来たのが、父親の存在でした。
三浦さんの父親は、99歳になってもスキーを続けられており。夏は室堂にずーとおられたようです。
また、モンブランでも滑降をする父親を見て、「自分も父親のように出来るはずだ」という思いで訓練を続けたとのことです。
お話を聞いていると、父親を尊敬し、年を重ねてもできることはあるんだという思いを持たれたようです。
「年寄半日仕事」
年齢を重ねていくと、若いもののようには体力が回復しません。
そこで取り入れたのが、半日登って半日休む登山方法。
これも父親のスキー生活が参考になったようです。
父親は室堂に登っても午前中だけスキーをして、午後はゆっくりと過ごす。
エベレストでやってみたら、高山病にはかからないは、体力は維持できるはで思いかねない効果もあったようです。
人生はいつも「今から」。
私たちは年齢を重ねた時に、あきらめることもたくさん出てきます。
「年だから」。
しかし、その年になってもできることは沢山あり、それを見つけ、生きがいに変えていく。
私も体力をつけ、いつまでも若々しく、目標を持って頑張ります。
[2回]
PR