本日の日経に「コーヒー店の利用の変化」が出ていました。
スターバックス、ドトールといったコーヒー店の利用を控える動きが広がっているとのこと。
代わりに増やしたのがマクドナルドなどのファストフード店。
味についてもコーヒー店より良い、又は同じと評価する人が半分を超え、不況によりコーヒーの飲み方も変えつつあるとのことです。
スタバやタリーズの「本日のコーヒー」はSサイズで290円。マクドナルドの「プレミムローストコーヒー」は120円。
専門店利用が3~4割減らして、ファストフード店でコーヒーを飲んでいる人が増加しているそうです。
ミスドでも「ミスドプレミアムブレンドコーヒー」で262円とちょっと高めだが、前年比22%増加しているとのこと。
私はコーヒーに関してはちょっとうるさいほうです。
学生時代、喫茶店のマスターにあこがれ、東京と、富山の喫茶店でアルバイトをしていた程の熱の入れようでした。
私は、ドリップ式で、以前はコーヒーをいれる直前にコーヒーミルで豆を挽いていました。
しかも、電気式のものではなく昔ながらの手で回すものでやっていました。
手動式のほうが豆の渋皮が分離し、豆本来の味を楽しむことができます。
富山では、毎年夏休みに城山の「青い丘」というカップルのデートコースでも有名だったところでアルバイトをしていました。富山のテレビ塔のところにある喫茶店です。
(写真は現在の青い丘です。森の主という木工の工房になっています。)
東京でも府中市で一番人気の店でアルバイトしました。
もっとも、夜食が出るという理由もあったのですが・・・・
昔は純喫茶と言われる、おいしいコーヒーを出してくれる店がたくさんありました。
マスターは、人生に敗れたような悲哀のある、そして文学や哲学を熱く語る、かっこいい人が多かったように思います。
そのような店がほとんどなくなってきて、前述のようなチェーン店ばかりになってしまいました。
男の隠れ家のような店がなくなり、子どもや女性が喜ぶような店ばかりになってしまいました。
コーヒー好きの私にとりまして残念でなりません。
最近、スタバなどの台頭で味の良さげなコーヒーを飲める店が増加しました。
でも、ほとんどの店ではスプレッソもホットミルクもすぐできる高価なコーヒーメーカーでコーヒーをいれているだけです。
豆の分量さえ間違わなければ均一の仕上がりになりますが、喫茶店のマスターのいれるコーヒーとは格段の差があります。
機械には、コーヒー豆を蒸らすという工程がありません。
それがないので、味に深みが出ません。
なので、チェーン店では豆のブレンドでごまかそうとしています。
私はコーヒーはブレンドが一番おいしいと思っています。
ブレンドは店の個性を出すことができ、お客はそれを飲んで「うんちく」を述べる。
「コーヒーはファストフードで」ですが、このブレンドを少し変えて今までの薄すぎる「アメリカン」を是正したにすぎません。
味が濃くなればおいしいくなったと思う人も多いのです。
私から言わせれば、スタバもマックも50歩100歩。(関係者の方、ごめんなさい)
マスターが心をこめたコーヒーには、おいしさもさることながら匂い、深みがあり、ほっと一息つける感じがあります。
最近、富山の駅北の環水公園にスターバックスができました。
とっても眺めのいいところで、朝早くから、夜まで賑わっています。
公園内にスタバがあるのは、ここ富山だけだそうです。
休みの日や、夕方にになると犬を連れた人たちが散歩の途中にコーヒーを飲みながら、飼い主の人同士で会話をして楽しんでおられるそうです。
コーヒーを飲むということは、単に飲めばいいということではなく、ほっと一息つける場所でゆったりした時間を過ごせ、おいしいコーヒーを飲みながら会話や一人を楽しむことでもあるのではないでしょうか?
単に価格だけではないような気がするのは私だけでしょうか?
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