私どものお客様の大半は、50歳以上の中高生の方になります。
若い世代の方々は、自分たちで何かしようと思えば下手なりにできます。
それに比べ、中高年の方は、肉体的に、精神的にできなくなります。
今回見積もりをした方は、60歳代後半で旦那さんに4年ほど前に先立たれひとりで生活されていらっしゃいます。
家も築30年以上経過し、増築、改築を繰り返してきましたが、キッチン、リビングに不満をお持ちです。
やたら長いキッチン。つり戸棚に収納するにはイスを使わなければなりません。
給水も錆が混じってきて、お湯が出なくなってきました。
今回の見積もりのきっかけは、「台所の窓をペアガラスに変更したい」ということでした。
よくよくきいてみると、台所に不満があるということがわかり、
「この家であと少なくとも20年間は生活しなければなりません。このまま、不自由な状態で生活を続けるか、それとも元気な今のうちにリフォームするか判断する時期です。」
「何事もきっかけです。見積もりするだけしてみませんか?」
ということになりました。
お客さんは、「この年になってそのようなことをすることは考えてもみなかった。トイレ、風呂は連れ合いがいるうちに取り換え、気に入っている。あなたの云う通り、このままでいいわけがない。それこそ自分が動けなくなってきたら何もできなくなる。見積もりしてください。」
昨年、私どものお客様で86歳の方が風呂をリフォームをされました。
失礼な話ですが、あと何年この世にいられるか分からない年齢です。
しかし、私は、以前からお風呂が気になっていました。
昔ながらの、据え置き型のバスタブで、風呂に入る時にはコンクリートの段に上り、バスタブをまたぎ、入らなければなりませんでした。
通常であれば、風呂をやり替えることなど言わないと思います。
でも、私の思いを伝え、取り替えていただきました。
もちろん、市の制度を利用して、50万円まで助成してもらいました。
今回の例も、70歳になろうとしている人がキッチンを改修すると云うのはあまり考えらえないことかもしれません。
しかし、お客様の今後を考えた場合、いま、そのように不満がある時にこそ取り換えるべきだと思います。
その気力がなくなったときは、病院にお世話になり、世の中にお世話になり、自分を忘れてしまった時ではないでしょうか?
その前に、不満を解消しましょう。
そして、快適な住まいを実現しましょう。
年齢は関係ありません。
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