ユニクロという会社はほとんどの人が知っているし、皆さんもおそらく衣料品を一度は購入しているのではないでしょうか?
私も、Tシャツが売れ始めの頃、フリーツが流行ったとき、そして、昨年の「ヒートテック」を購入しました。
ユニクロのデザインは、飽きの来ない物が多く普段着に活用してもあまり伸びなく、随分と活躍してくれています。
私だけがそう思っているのではなく、購入者層もばらばら。カップル、夫婦、女同士、男同士で年齢もバラバラ。
通常、我々は営業戦略を立てるとき「ターゲットを決めろ」とよく言われます。
しかし、ユニクロの場合は、明確なターゲットがありません。
「顧客を絞り込めていない」戦力こそが、ユニクロの強みなのだそうです。
柳井正CEO(最高経営責任者)も「あらゆる人が良いカジュアルを着られるようにする新しい日本の企業」とおっしゃっています。
もともとこの会社は卸売会社を通さず、製造から販売まで一貫して行く「SPAモデル」の代表でした。
多くの企業が同じことを目指し、ユニクロのまねをしましたがユニクロを抜く企業は誕生していません。
我々中小企業でもこの会社に学ぶべきところが数多くあります。
まず、顧客。
「ターゲット」を絞れと言われます。企業自身のターゲットはあって、ない、という所です。
私どもの業態の性格上、中高年の方、それも私は「半病人」という言葉を使っていますが、病気にかかっている人が本当のターゲットではないかと思っています。
ところが、実際は夏になればエアコンクリーニングのターゲットは若い赤ちゃんがいるような人からの依頼が増加します。
また、業務用エアコンクリーニングは病院、事務所、施設などです。
総合的にフォローできるというメリットがあるためか、大手企業ともお取引きさせていただいております。
大まかに言えば、ターゲットがあるが、細かな部分になると、様々な人、業態が実際のターゲットになっています。
そして、卸売会社を通さず、製造から販売までを手掛けるという点。
事業を大きくしてく時には、通常の場合、卸会社を抜きにして考えられません。
当社でいえば、クリーニングなどでいえばビル管理会社などがそれに当たります。
当社でも何社かのビル管理会社とのお付き合いがあります。
そちらとのウェートは当社全体を見た場合、さほど多くはありません。
最初からあまり重要視せず、直接営業で顧客を獲得してまいりました。
当然、会社の成長が遅くなります。
しかし、今から振り返ればそのほうが良かったと考えています。
どこの企業の影響も受けず、独立して営業活動ができたことは、自分たちの意思を直接市場に問え、すぐに反応があります。
顧客数が多いことは時代が変化しても顧客に様々なサービスを提案できます。
ユニクロという会社。私たちに生き残るヒントを与えてくれ、事業を安定できるチャンスをくれてているような気がします。
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