今日の朝、東北地方で震度5地震があり、津波も到来しました。
最高3mとの報道もありましたが、そこまではなかったようです。
朝から「逃げて」という言葉がテレビから聞こえてきました。
5年前、3月11日に発生した東関東大地震の記憶がまだ残っている中、東北の太平洋側の方は、逃げたのでしょうか?
被害が出ないことを祈りたいものです。
「危機が会社を救う」
企業経営の中で危機はつきものです。
ずーっと良い状態が続くことはありません。
この間、埼玉県三芳町の「石坂産業」という産業廃棄物の会社のことを特集されていました。
会社のある場所は、雑木林が続く武蔵野の森の中にあります。
私は、当社を設立するまで、埼玉県川越市に住んでいました。
三芳町は車で10分程度のところです。
雑木林では、カブトムシ、クワガタがおり、夏の早朝に採りに出かけたものです。
その一角に産廃施設が立ち並んでいる場所があります。
その道路は、ごみが落ちていたり、汚い水が溜まった箇所があったり、それはお世辞にも綺麗だとは言えない所です。
何だか人生最後に歩く道のような印象を受ける道路でした。
その産廃業者に「出ていけ」という住民運動が発生したのが、この会社が危機を迎え、今では地域住民が憩える会社に変貌したのです。
ダイオキシン問題が発生。その原因は産廃業者の排気だということが言われたのです。
創業者の社長は、30歳になろうとする娘に会社を委ねます。
循環型社会のために会社を変えようと、立ちあがったのです。
若い娘に何ができると思う社員の約半数が退社。
会社は危機を迎えます。
それでも、粘り強く社員を説得し、様々な最新の機械を導入し、現在の石坂産業の礎を作りました。
石坂産業のホームページ
http://ishizaka-group.co.jp/
私は、この放送をみて、当社にもこのようなことがあったなあ、と思い返していました。
ついこの春も危機といえば危機でした。
しかし、全社員が結束し、ベクトルを一つにすれば、また新しく立ち上がれます。
半年以上経過した今では、会社の雰囲気も良くなり、営業活動も順調に推移しています。
危機を起こすように仕向けて会社経営をしている訳ではありません。
社会情勢など、予想できない事態に振り回されることもあります。
しかし、その危機に立ち向い、適正判断と処置をすれば、より良い方向に進めます。
「持っている人」とそうでない人、という言葉を使う人がいますが、決してそうではありません。
考え抜いた結論を進められるか?そして、何よりも誠実に対応するか?
ここで決まるのではないでしょうか?
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