先日、「てるみくらぶ」という旅行会社が倒産しました。
負債総額は約151億円。年商は200億円ほどだった会社の倒産は、取引会社はもちろん、旅行を申し込んでいた一般人にとりまして、とても耐えられないと思います。
旅行を受けている金額は99億円。中には複数の申し込みをしている人もいるらしく、約8~9万人が被害を受けたことになるそうです。
山田千賀子社長は、申し訳ないと頭を下げていらっしゃいましたが、倒産するということを思ってもいなかったと釈明しておられました。
週末の約4億円の航空料金の入金が出来なくなり、倒産となった訳ですが、元々自転車操業であったことの認識はあったはずです。
私にもよくわかりませんが、旅行会社は支払い先行型のビジネスではないはずです。
私たちが旅行予約やJR、飛行機の予約をした場合、現金と引き換えか、クレジット決済を済ませて、その権利確定となっているはずです。
と言うことは、先払いということですよね。
ではなぜ?と言うことですが、どうやら格安航空券の取得が難しくなって、その分の負担を強いられていた可能性もあります。
昨今の航空機は、機体が小さくして、空席をなくす努力をされています。
たとえあっても、インバウンド効果で外国人が直接、航空会社から購入してしまいます。
昔ほどメリットはなくなったということです。
私も、最近、ゴールデンウィークの宿予約をしようと、ネットで調べました。
5月は空室がほとんどなく、あっても馬鹿高いのばかり。
赤日を外せば、宿泊費は3分の一になるホテルもあります。
何もしなくても満室になる日は別として、平日の閑散期に安く売る手法はホテル側にとっては生き残りの手段でもあります。
それ自体は悪いとも思わないし、私たちも十分に享受しています。
私は今回のことで一番憤慨するのは、経営者は債務超過になってしまっているのにも関わらず、現金欲しさに格安を売りに商売を続けていたことです。
利用する客もホテル、航空会社側もWINになっていません。
高齢者向けの旅行も企画したり、国内旅行も企画していたそうですが、倒産の前にもっと打つ手があったような気がします。
馬鹿を見たのは、利用者だけなのかもしれません。
唯一の救いは、中国や韓国でこのようなことが起きたら、暴動になっていたと思いますが、日本人はしないことですかね。
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