今から10年前、便利屋のフランチャイズは、名古屋本社の「ベンリーコーポレーション」しかありませんでした。
問い合わせしたところ「富山にはまだ、出店がありません」ということでした。
説明会が東京であるということで、出席することとしました。
「とても家庭的なフランチャイズだなー。それに、フランチャイズ独特の規制が少ない。これだったら自分の努力しだいで伸ばせるかもしれない。加盟店数も80店舗程度だし、ちょうどいい時期かもしれない。」
と思ったのが最初の印象でした。
サラリーマンの頃、フランチャイズチェーン本部との付き合いがあったので、本部側、店側両方のことは十分に理解していました。
店側は、本部を当てにしてはいけない。これは、加盟するときの最低の心構えです。
失敗していく人のほとんどが本部に不平不満を持っています。
本部のせいではなく、「自分自身の技量のなさ」だということに気づいていないのです。
その一方の本部は、加盟してもらいたいばかりにいいことばかりを並べる。
成功事例を並び立て、「当社のフランチャイズに加盟すればどんな人でも成功します。」と本部のバックアップ体制を過大宣伝します。
その後、このことがひとつの原因になり、フランチャイズをやめることとなるのですが、このことは知る由もありませんでした。
すぐさま、加盟を確信するため名古屋本社に行きました。
一通りの説明を受けて「加盟しよう。」と決断しました。ここからは早かった。
すぐに、加盟金、研修費用を払いました。確か、300万円ぐらいだったと思います。
5月下旬からの研修に参加。研修生は5名でした。
研修内容は、今、考えればお粗末な内容だったと思いますが、受けている時には、より多くの知識を身につけようと思い、必死だったのを覚えています。
めでたく、卒業。7月1日から「ベンリー富山店」として出発したのです。
[5回]
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