三菱自動車がまた、不正をしました。
今回は燃費の不正ということで、最大で15%も悪くなっている車種もあるということです。
今までの不正は今に始まったことではありません。
リコール隠しの時には独ダイムラークライスラーの傘下に入り、危機を乗り越えています。
その後も三菱ふそうのリコール隠しがあったりしながらも三菱グループで支え、黒字化までしてきました。
今回は筆頭株主の三菱重工も匙を投げたようですが、軽自動車で提携関係にある日産が名乗りを上げ、日産傘下になるようです。
しかしなぜ、こんなに続けたのでしょうか?
三菱自動車は、三菱グループの中でも「お荷物」ともいわれているようですが、今後の自動車業界の開発競争を考えると、単独での「生き残り」は難しいのは判っていたはずです。
エンジンを中国の自動車メーカーに販売し、中国メーカーの車の中身は三菱だともいわれていた、この時。
この不祥事は世界的な三菱のイメージを大きくダメージを受けたことは間違いありません。
燃費の測定の管理方法にも問題があったこともあります。
メーカーが基準に沿って測定した結果を燃費とする手法から、今後は、国交省主導での測定方法になることは間違いなさそうですよね。
今回は、三菱グループで支えるという構図も描けないようで、今後の生き残りを考えた場合は、日本の自動車メーカーの「再編」まで発展する可能性も出てきました。
一国にこんなに多くの自動車メーカーがあるのも不思議と言えば不思議。
今後予想される「自動運転」や内燃機の革命などに対抗できるだけの資本力や開発力を考えると、この辺が「潮時」だったのかもしれません。
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