今日は曇りで、気温は10まで上がりません。少し肌寒い一日となります。
明日で東日本大地震発生して10年となります。早いと言えば早いし、もう10年度言えばそう感じます。
私はその時、富山刑務所で見学中でした。一通り見学を終え、所長からお話を聞いていた時、富山では珍しく揺れを感じました。震度3度だったと思います。
事務所棟の2階だったのですが、鉄筋コンクリートの建物が揺れ、身構えたのを覚えています。
しばらくしてから事務官から、「関東地方や東北ですごい揺れになった」という話を聞きました。
早めに切り上げ、帰りの車の中でテレビを見たのですが、津波が起きていることを知りました。
沿岸に迫る津波が今海岸線を飲み込み、田畑を覆いつくしていく映像を見たときにはゾッとしたものです。
家に戻り、テレビを見たら今度は仙台空港が津波に飲み込まれる映像でした。セスナ機が浮いて流れていく様子、ターミナルを覆いつくす濁流。今でも鮮明に覚えています。
その後、原発が津波に襲われ、メルトダウンしたことはこの時点ではわかりませんでした。
釜石などでは甚大な被害が発生して、高台からの映像が流れるのはそのあとです。
あれから10年。復興が進んでいるとは言え、今なお故郷に戻っていない人たちが大勢おられます。
NHKでは毎日のように特集番組を放映していますね。戻れない、戻らない、様々な理由で故郷に思いを馳せている人たち。
10年という月日は、人を変え、人を惑わし、生きる力をつけるものだということがわかります。
富山は自然災害の少ないところだと言われています。事実、地震を感じるのは1年に一度あるかどうかだし、水害もほとんどは発生しません。
台風などの風の災害も少ないですが、今年のように大雪の心配だけはありますが、災害で死ぬ危険はほとんどないと言っても過言ではないと思います。
ここにいれば心配はないけれど、どこで災害に遭遇するかわかりません。
私たちは自然の脅威には勝てません。明日は一日、震災の恐ろしさを改めて感じ、どう対処すればいいのか、備えはしているのかを考えてみたいと思います。
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