今日は曇り、夕方から雨。気温も10度近くまで上がります。
庭の雪も大分溶けました。溶けたほうです。
今日は雨と気温でもっと低くなると思います。
昨日の富山経済同友会の定例会は、ヤフーCSO、安宅和人さんの講演会でした。
富山中部高校出身の49歳。東京大学大学院卒業のエリートです。
講演の内容は、「AIネイティブ時代を君たちはどう生きるか」でした。
君たちという言葉がある通り、中部高校と富山高校生が聴いていました。
とにかく、マシンガントーク。何も見ず、パワーポイントを自ら操作して、1時間30分、しゃべり倒されていました。
まず、産業革命以来の革新のほほすべては、若者によって行われてきたという事実の認識です。
日本の吉田松陰先生は、29歳で亡くなっています。この方がいなければ明治維新もなかったかもしれませんよね。
天才アインシュタインが相対性理論を出したのは26歳。スティーブジョブスが創業したのは21歳。
20代のうちに事をなしています。
若い高校生に問いかけた言葉ですが、「目指すべきは普通の人と明らかに違う異人」だとおっしゃっていました。
みんなが走る競争で強い人(資格試験、有名会社)ではなく、あまり多くの人が目指さない領域のいくつかでヤバイ人。
科学、工学、法律、医学などの個別領域の専門家ではなく、夢を描き、複数の領域をつないで形にする人(課題x技術xデザイン)
自分で何でもできる凄い人ではなく、どんな話題でもそれぞれ自分が頼れる凄い人を知っている人。
どうですか?今までの良い職業、尊敬される職業は目指すな!!とおっしゃっておられます。
背景は、10年後にはAI技術が高度に発達して、要らなくなる職業が大量に出る可能性があるからです。
税理士、社労士、会計士、司法書士など「士業」と言われる方は、現行のままでは生き残れません。
若い人たちにとりましては、20代後半に起こる事象です。
「日本は生き残れるのか?」という問いにも、明快にお答えされました。
ネットワーク技術が,AIの基本は、中国とアメリカが主導権を握ってしまいました。
日本は立ち遅れてしまって、今からその覇権を握ろうとしても、無理とおっしゃっています。
でも、安心して良いそうです。
理由は、日本と言う現在の繁栄を作ったのは、産業革命時のエジソンがいなくても、パナソニックやソニー、ホンダ、トヨタをは輩出しました。
日本と言う国は基礎の段階では何ら市場を席巻することは出来ない国民なのです。
新しい技術や革命が起きたものを、上手く結び付け、社会に役立つ製品を作りあげる能力に長けているからです。
日本の企業は、ここ20年ほど低迷しています。
それは、もしかしたら、革新的技術が世界から出なかったからともいえるかもしれません。
でも、今は出ました。AIやビックデーター、自動運転など、革新的な技術が世の中を変えようとしています。
若い高校生には、親が良いと思う職業を目指すのではなく、人と人を高度につなぐ能力、強いリーダーシップを身につけ、日本を発展させていって欲しいと思います。
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