富山県魚津市の新川学びの森天神山交流会館で行われていた「森の夢市民大学」という会が今年度で終了となり、その閉校式に参加してきました。
私どもライフサービスはこの会のスポンサーの一員でもありました。
1年に5~6名の講師の方々をお呼びして講義を聞くという形式です。
もともとは筑紫哲也さんが学長として設立されたものですが、筑紫さんがお亡くなりになられてから、求心力も少なくなり、会の存続も出来にくい状況となっていたのではないかと思います。
10年間の間、とても有名な方々がお話しされました。
私がお話を聞いた方。
宮本亜門、茂木健一郎、田中優子、菅原文太、古謝美佐子、吉本多香美。
残念ながらお話を聞けなかった方。
田島陽子、江川紹子、田部井淳子、野中ともよ、草野満代
その中で印象に残ったのが菅原文太さんです。
文太さんは現在78歳。
現在の名古屋市長である河村たかしさんの後援会長を務めていらっしゃることに驚きました。
文太さんが河村さんにエールを送ろうと事務所に直接連絡をしたそうです。
「文太です。がんばれと河村さんに伝えてくれ」
そしたら1週間もしない間に、河村さんから「是非私の後援会長になってほしい」といわれ、政治そのものには興味がなかったのですが、なったそうです。
また、長野県と岐阜県で農業をしていることにもびっくり。
文太さんのところで働きたいという若者が沢山いらっしゃるそうです。
お話をされる時、「自分は役者で、このような講演をしたことはないので、うまく話を出来ません。思いつきでしゃべります。」と言われ、お人柄が表れていた講演でした。
早稲田大学を出られているインテリなので、役者での説得力と同じ、私たちに伝わるいいお話であったように思います。
さて、最後となった講師は、TBSキャスター金平茂紀さん。
北海道旭川出身ですが、お父さんが北陸銀行のお勤めで、富山県魚津市出身だそうです。
小さい頃は魚津でよく遊び、富山を自分のルーツと考えていらっしゃるとのこと。
現在、富山市に母親が住んでおられ、休日にいらっしゃっているようです。
金平さんと福岡政行副学長さんとのお話で印象に残ったこと。
3.11以来、日本人は全てをリセットして考え直す必要があるということ。
右肩上がりの成長を「是」としてきたことが本当にこれからの日本に必要なのか?
自然を大切にするとか、人との触れ合いを大切にするとか、人間らしい生活を送るとか、人間の手の中にある技術だけを使うとか、そのようなことをこれから一人一人が考えていかなければならないのではないか?
今、コンピュータを携帯することが常識となっていますね?
調べ物をするとか、それでゲームをするとか、人とつながるとかいうことが簡単に出来るようになりました。
フェイスブックなどで友達づくりをして楽しんでいる私がいうのもいかがかと思うのですが、フェイスブックのなかでは本音がありません。
本音はやはり直接会って話をしないと出来ません。
うわべだけ繋がっているように思えますが、知っているというだけでそれ以上でもありません。
本当にそれでいいのでしょうか?
そのようなことをもう一度考えてみる時ではないかと言うことです。
3.11から1年経過しようとしています。
その間、政治の体たらくはどうしようもなく、民主党、自民党の垣根もなくなるような話さえ出ている始末。
政治ももう一度リセットして、新しい日本を担う人たちを決める時期が来たのかもしれません。
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