先日、9月30日、富山経済同友会「経営道場」があり、出席してきました。
今回のテーマは「クラウド時代の経営のヒント」という演題でした。
クラウドとは、現在自社でデータを保有しているのをネットワーク上のどこかに移動して、ネットワークを通じてデーターをやりとりするというものです。
広義で言えば我々がいつも使用している、このブログ、気象データを閲覧することなども含まれます。
要するに自社でデータを持つのではなく、その運営会社にソフトからデータ、ハードまでを預けてしまい、自社のコンピュータコストを減らそうというのが狙いだそうです。
クラウドというのは「雲」という意味で、なんだか捕まえようのない物ということのなるのですが、概念や、システムそのものもとらえようがない印象を持ってしまいます。
我々のような中小企業にとりましては、データ量も少ないし、遠方からアクセスすることも少ないので、現在のところ導入ということには導入ということにはならなようです。
その会議の時に、インテックさんの季刊誌が配られました。
中尾会長との対談相手が、「伊那食品工場社長、塚越寛」さんでした。
ご存じの方も多いとは思いますが、「最優秀経営者賞(2002年)」、「グッドカンパニー大賞グランプリ(2007年」などの賞を取っておられます。
経営理念が、「年輪経営」です。
「年輪経営」とは低成長でも需要を作り出して、わずかでも末広がりを目指すことだそうです。
人件費はコストではない。だから苦しくてもリストラしない。という方針を貫いてこられました。
50年間、増収増益。
数字の立派な「良い会社」より、「いい会社」になることを目指しておられます。
社員が安心して働き、職場の和を保たれるよう年功序列制度を守り、数字の成果主義は取らない。
一見、戦前の日本の企業のような考え方です。
少しだけ前に行く。
決して無理をしない。
従業員の幸せを第一にする。
今の企業でこのような経営をしていたら、そのうちに潰れますよと経営コンサルタントに言われるような内容です。
私自身は、伊那食品工業さんの考え方に賛同します。
その中でも
、「数字の立派な良い会社よりもいい会社」というところにぐっときます。
現在の日本では、業界の構造改革が起きています。
一昔前は、売り上げ高、従業員数、利益率などが高い、多い会社がいい会社とされていたと思います。
しかし、そのような会社が現在、苦しんでいます。
業界の変革についていけなかった会社は、ここ2~3年で退場となるでしょう。
残る会社は、伊那食品工業さんのような、「思いやり経営」をされている会社ではないかと思います。
当社も、数字ばかりを追いかけるのではなく、従業員が働いて幸せと感じる会社、お客様が良かったと思える会社、お取引様が満足していただけるような会社にるよう、努力してまいります。
こんな会社ですが、皆様方のご支援をお願いいたします。
[0回]
PR