当社とのお付き合いは、「蜂の巣があるので撤去してほしい」という1本の電話でした。
担当者がご自宅に伺ってみると、1階屋根裏、ちょうど谷になっているところの屋根裏でした。
どうも雨漏りをしていたらしく、そこかから蜂が侵入して巣作りをしていたようです。
蜂の巣は撤去して、屋根の改修をお勧めしました。
いろいろお話をお伺いしていると、「夫が介護を受けており、寝室となっているところをやり替えたい」
ということをおっしゃいました。
調べてみると、キッチンも古くなっており、風呂に関しては、昔のタイル張りで、しかも壁がブロックを積み上げた離れのような状態でした。
「風呂やキッチンもやり変えればもっと快適になるのでは?」
「そうですね。いっそのことやり変えましょう」
結局、ベットの置く部屋を大きくしてキッチンを設置し、そのすぐ隣の物置となっていた場所にユニットバスを設置することにしました。
ベットを置く場所。床を見ていただければ、改修した方がいいという感じがします。
キッチンからユニットバスを設置する場所を見た写真。
右側がシンクとなります。
こちらのお客様は、お子様がいらっしゃいません。
古くなっているのは判っておられましたが、自分たちがあと30年生きられる保証はありません。
そのためにリフォームをためらっておられたようです。
しかしながら、後何年しか生きられないかもしれないけれど、その間にちょっとの贅沢、もう少し快適な場所にすることは決して無駄ではないということを理解して頂いたようです。
不思議なことに、お父様、今まで歩けなかったのですが、工事が始まった途端、自分で歩けるようになったそうです。
新しくなる家に期待をもたれ、生きる気持ちが出てきたようです。
私どものお客様は、高齢の方々が非常に多いのですが、私どもと一緒に快適な住まいにされた方々は、生きることへの執着を感じる方々ばかりです。
そして、この世にまだまだ未練があり、自分のため、血縁者のため、人のために積極的になっていらっしゃる方々を見ていると、私どもの方が励まされ、元気をいただいております。
無理のない範囲で無駄ではない快適な家を作ることは、そこに住まいされる方の気持ちも変えることができます。
私たちはそんなお手伝いが出来ればいいと考えております。
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