日本が5連休を取っている間に、とんでもない不正が発覚しました。
ドイツ自動車大手、というより世界ナンバーワンのフォルクスワーゲンがアメリカでディーゼルエンジンの排ガス規制を不正に逃れていたということです。
その手法は、試験時には排ガス浄化機能がフル稼働して基準を満たすのですが、実際の車には機能が低くなるようにソフトを改ざんし、通常走行時には窒素酸化物が基準の最大40倍になる車を走らせていたそうです。
フル稼働させて使用すると排ガス浄化機能がすぐにダメになり、交換の必要が出るためだそうですが、これは明らかに不正と言わざる負えないですよね。
法令違反につながる今回の民事制裁金は最大で2兆1600億円にもなる可能性も出てきています。
その車が世界に1100万台も走っているというから驚きです。
しかし、どうしてこのようなことをしてしまっていたのでしょう?
タカタのエアバックなど問題ではありません。
日本でも最近、マツダやドイツの高級車にディーゼルエンジン車が輸入されるようになり、減税の対象にもなっています。
私の知り合いでもディーゼルエンジン車に乗り換えた方が沢山おられます。
静かになり、パワフル。燃費も良いと大変喜んでおられたのですが、もしかするとその車もソフトの改ざんがあるかもしれませんね。
「これからはディーゼルエンジンだ」と思っていましたが、少し考え方を変えなければなりません。
トヨタの販売会社の営業マンに聞いた話ですが、小型車のディーゼルエンジンは開発が難しいらしいです。
排ガスがどうしてもクリアできないとのこと。
その観点から言えばマツダのディーゼルエンジンは素晴らしいということになりますね。
昨今のガソリンエンジンは燃費がとてもよくなり、またエンジン自体の排気量も小さくできるようになりました。
今回の事件は、ガソリンエンジン車回帰にシフトしていく可能性が大きいと思われ、また、HV車への流れも加速していくかもしれません。
世界最大販売量のフォルクスワーゲン社の今回の事件、この会社の犯した罪は1社の存亡ということだけではなく、車の未来も変えてしまうかもしれません。
注目していきたいと思います。
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