2011年度税制改正大綱が発表されていますが、その適用時期は平成24年4月からとも言われています。
国会が一大臣のことでごたごたしたりしているので、審議が遅れているような感じがしますが、おそらく4月から適用となるのではないでしょうか?
現行の相続税は以下の通りです。
5000万円+1000万円x法定相続人の数
たとえば、夫が亡くなり、妻と子供2人で相続する場合は相続税はかかりません。
5000万円+1000万円x3人=8000万円 までは相続税がかからないということになります。
改正後は、
3000万円+600万円x法定相続人の数
までは相続税がかからないということになります。
前の例で行くと(相続人が3名の場合)
3000万円+600万円x3人=
4800万円 までは相続税がかからないということになります。
ただ妻には1億6000万円までの軽減措置があるため、妻が全てを相続するる場合、相続税はかかりません。
ところが、妻が死亡した場合です。
計算式に当てはめると、
3000万円+600万円x2名=4200万円 以上の資産がある場合、相続税がかかります。
といことは、子供2名いた場合、4200万円以上でいずれにせよ相続税がかかってくるという計算になります。
この改正で現行4万人から7万人まで対象が広がる試算が出ています。
もし、生命保険をかけていた場合ですが、少し難しくなります。
こちらは、各生命保険会社にお尋ねください。
(難しくて適当になる可能性がありますので・・・・)
さて、4200万円というと「そんなに多くの資産を親は持っていないよ」と思われるかもしれませんよね。
でもきっと持っていますよ!!!あなたの親は。
さすがに現金で持っている人はぐっと少なくなるかもしれませんが、有価証券、土地、建物などを合算していくとあるものですよ。
「負債を持たせればいいのだ!!」という手もあると思います。
でも、これがなかなか難しい。
家を担保に物件を買うということは、お年寄りには決断出来ません。
「ということはやはり相続税を支払わなくてはいけないのか?」と言うことになります。
私が一つご提案したいのが、「我が家のためにお金を使う」と言うことです。
お年寄りは言います。
「こんな贅沢なものはいらない」と
私の両親もそうです。
でも、1日中家にいるお年寄りにとりまして、「家」が全てです。
その家の一部だけでもいいから「贅沢をする」ということは許されるのではないでしょうか?
トイレ、浴室、リビング、キッチンだけでもいいではないですか?
どうでしょう?
親御さんに勧めてみられては?
親御さんもその提案をきっと喜ぶと思います。
踏ん切りをつけさせてあげるもの子供の役目ではないでしょうか?
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