今日の日経に「電力5社、3期連続赤字」という記事がありました。
その5社は、関西電力、九州電力、中部電力、北海道電力、四国電力。
いずれも3期連続の最終赤字。金融機関の融資審査が厳しくなったということ。
黒字を確保しているのは、水力発電の比率が高い北陸電力と原発を持たない沖縄電力。
料金を値上げしないと赤字が膨らむばかりだが、政府は値上げに難色を示しているということです。
東京電力はというと、燃料費が高い石油火力から石炭火力への転換を進めた結果、黒字を確保できるといことです。
どの電力会社も原発を再稼働しないと黒字化することはできないような状況になってきていることは事実で、それがいつ稼働できるかという一点に絞られてきている感じです。
関電の八木社長は、「火力燃料費は過去最大。収支は極めて厳しい」と。
原発が1基稼働すれば年1000億円規模で収支が改善する。
だが、原子力規制委員会の安全審査で再稼働に合格する目途が立っているのは九州電力の川内原発だけ。
昨年に10原発17基の安全審査を申請してあるが、審査を通った原発は1基もありません。
さて、この問題。どこで幕引きをするかというところに焦点が移りつつあるのかもしれません。
3期連続というのは、一般企業でも金融機関や税理士からつつかれるところです。
資産と赤字額が一緒ならば、まだ良しとしますが、逆転して債務超過となれば金融機関からの借り入れや増資などをしてしのぐしかありません。
そこまで我慢をさせるのか?
合併というのも選択肢になっているはずです。
関電はどこと合併すれば最大効果が上がるのか?
関電は原発の依存度が高く、原発の中には30年以上経過しているものも多いと聞いています。
その所の状況を見極めながら議論をし、世論が良しとする妥協点をみている状況なのかもしれません。
追い詰められなかればなかなか動くことのできない、そして大変ナーバスな問題を抱える再稼働。
私たち国民の願うところは、貿易赤字の最大原因である燃料輸入が減り、安全な原発が際稼働し、電力料金がこれ以上上がらないことです。
是非、今年中に解決してほしいものです。
[0回]
PR