昨日3月18日日曜日、高岡市の南陽さんで行われた「ANTCAFE」というセミナーに参加してきました。
http://blog.ant-toyama.com/
このメンバーの方は、富山県や石川県を中心に活動している一級建築士の方が集まり、テーマを決めてお話し合いをする形式になっています。
今回で6回目。私は初めて参加しました。
通常は同業者者で競合相手になるはずの方々が、一同に集まり、喧々諤々と話をするということなのですが、なかなか出来るものではありません。
考えてみれば、競合相手に自分の考えが判ってしまうということです。
それもこれから家を建てようという方もいらっやり、その方がどう思うのかということも気にしなければなりません。
私がリフォーム会社の社長を集めたセミナーに、もし参加するとしたらどうでしょう?
しかもお客さま(施主様になる可能性のある方)をお連れしていったら、自社の有利な点ではなく、不利な点までさらすということになります。
そうゆうことを考えながら各建築士さんのお話を聞いていると「この人たちは人と自分を比較せずに、自分の信念をしっかり持って、それを主張できる人たちなんだなー」と思いました。
現在のリフォーム業者や建築業者には絶対出来ないことです。
さて、今回のお話の中で私が注目したのは、「Forward to 1985」ということでした。
埼玉県越谷市にお住まいの野池政宏さんが提唱された考え方です。
この運動は、豊かで人間的な暮らしができる、究極の省エネルギー社会の創出を目指し、家庭でのエネルギー消費量と電力消費量を1/2以下にしようとするものです。
ホームページは以下からアクセスしてください。詳しい内容が出ています。
http://to1985.net/1985jikosyoukai.html
私たち建築家がこの問題を共有し、エネルギーの使わない住宅を設計しようよということです。
独立した一級建築士はどちらからと言うと個性の固まりのような家なりを設計しようとされます。
(ANTの方々を言っているのではありませんよ)
施主様との話し合いでそのようになっているとは思うのですが、そこに「1985」をベースにしてくださいねという問いかけは、今後の住宅設計のキーワードになる可能性があります。
3.11以来、エネルギーは無限ではなく、お金さえ払えば沢山使ってもいいという考え方はもはや過去のことになりました。
改めてそこに気づかされた1日となり、私たちが今後取り組まなければならない課題を再認識しました。
[0回]
PR