富山に新幹線がやってくるのは3月14日。待ち遠しい限りです。
一番列車が富山駅に滑り込むのは朝の6時20分ごろ。東京行きのかかやきになります。
歓迎セレモニーが富山駅で行われ、テープカットもあると聞いています。
市長、知事はもちろんのこと、立川志の輔さんも式典に参列されると聞いています。
その列車にはどのような方々が乗車されるのでしょうか?
発売が1か月前ですので、希少な乗車券を求めてマニアはパソコンで勝負するのでしょうね?
それとも、すでにJR側で押さえてあって、関係各位向けに乗車券を配るのでしょうか?
気になります。
年始の特番を観ていましたら、「開業1年目は大勢の観光客が押し寄せ、新幹線景気になるのですが、2年目が恐ろしい」ということを指摘されていました。
「金沢に対抗しようとすること自体が間違いで、富山県は2年目に向かってリピーターをどれだけ確保するかが勝負です」と。
その内容は富山を贔屓目に見た記事ばかりで、本質を述べていない場合が多いと思います。
金沢に取り合えず行ってもらい、帰りに富山駅で降りてもらえばいい。
高岡駅は富山県の第2の都市だから、速達タイプが停車するのは当たり前だ。
駅前に大勢の観光客が押し寄せる。
どうでしょう。そうなると思われますか?
私は無理と考えます。
富山の県外訪問客の多くはビジネス中心の方々が多いのが特徴です。
駅前のビジネスはテルは平日、満員状態。
飛行機から降りる乗客のほとんどがスーツを着ていると言っても言い過ぎではありません。
ビジネスマンはレンタカーを借りて、得意先に出向きます。
富山にはそれだけの企業があるという証拠でもあります。
その方々が減少するということは考えにくく、むしろ増加する可能性もあります。
観光客はどうでしょうか?
新幹線を利用して大勢の客が押し寄せるはずです。
とりあえずは金沢へ、は東京に住む人だったら、そう思うでしょう。
しかし、その客がリピーターになるかというと疑問が残ります。
富山は自然の中に観光資源が沢山あります。
立山連峰はその典型で、シーズンごとに変わる楽しさがあり、何度も訪れたくなる場所です。
リピーターが足を運びやすくなることは間違いありません。
沢山の観光客が訪れる富山県を目指すのではなく、何度も来たくなる観光立国を目指していくほうが、2年目以降につながると思います。
企業でも同じです。1年目は話題性で何とかいけます。
2年、3年と継続することは本当に難しいことです。
今年1年、新幹線がきて、富山がどのように変わるか、しっかりと見届けたいとおもいます。
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