独立して半年経過しました。ちょうど夏が終わりを告げるときです。
高岡のダスキン加盟店から連絡がありました。「貴社のシステムを詳しく聞きたい」とのことでした。
さっそく、お伺いして岡野社長と面談。最初、「何で当社の話を聞きたいのか?ダスキンさんの加盟店は同業他社になるのに」と疑問に思っておりました。
「当社はダスキンの加盟店ではあるが、清掃部隊を持っていない。レンタルだけの加盟をしている。現在のダスキンは本部の不祥事(ミスタードーナッツの中華饅頭日付の問題)で腐りきっている。レンタルの部分はこのままやっていくが、そのほかのサービスは貴社のサービスを販売させてもらえないか」ということでした。
皆さんご承知のように、ダスキンさんといえば、モップレンタル、一般家庭の清掃などを中心にして全国展開している日本を代表するフランチャイズチェーン店です。
皆様の中にもレンタルしたりしている人もおられると思います。
当社のような一介の「便利屋」ごときが対抗できる相手ではありません。
岡野社長の考えは、生活に密着したサービスを取り入れ商品の幅を待たせたいということでした。
それに、清掃部隊をお持ちではないのでその部分を当社で担当してくれないかということでした。
「そのような内容であれば、ご協力いたします。」と快諾し、価格面などの細かいところは次回、詰めることにしました。
当社、一度高岡に店を出店し失敗した経緯があります。
高岡の人たちは富山の業者をなかなか受け入れてくれない(よそ者に仕事を振らない)傾向が強いのです。
「ここは他人のふんどしを借りて商売してみよう」
価格面の調整も終わり、チラシも制作して始りました。
最初から問い合わせ、下見などが多くなりこれはいけるのではと思ったのですが、なかなか成約には至らない。
むしろ、相手方(高岡のダスキンさん)の知識のなさにただただ驚くばかり。
自分たちの得意分野であるはずの清掃の知識が無いのです。
「敵は内にあり」
岡野社長のお言葉です。
阻害要因は、会社外ではなく、社内である、という意味です。
まさしくその通りでした。取引先の膿を出すことまで任されてしまったのです。
知識のない人が商品説明をしてもお客様を説得できるはずはありません。
自分たちもこのような状態になっているのではないか?
反面教師として教えをいただいたものです。
ちなみに、現在でも取引はさせていただいております。
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