1年目は必死でした。
まともに休日を取った覚えがありません。日曜日に休めると思っても見積もりに行ったり、集金があったり、一人で出来る仕事があったらこなしたり・・・・
仕事の内容は、徐々に広がって来ました。でも、私にはやったことのないことばかり。ましてやパートナーは学生です。
相棒に聞いても判るわけがありません。
知恵と力だけで仕事をしたような気がします。
これでは駄目だ、と思ったのが「襖の張替え」でした。お手本どおり貼ったのですが、翌日になると皴が出てしまいました。
今日、届けることになっていたのですがこの状態だと無理だというのがはっきりしていました。
そこで、タウンページを見て近所の襖張替え業者さんに電話しました。「本日中に張り替えてほしい。これから持ち込みますのでよろしくお願いいたします。」と言って頼み込んだのです。
その社長さんは「いいですよ。持ってきなさい」と快く引き受けていただきました。もちろん、その場でお金を支払ったのは言うまでもありません。
何とか納品して、「これからは自分たちの出来ることと、そうでないことを分けなければならない」と思ったのです。
要するに、この商売をやるには「協力会社を持っていないと無理だ」ということです。
又、あるお客様から依頼のあった仕事で「あなたがこの仕事をするわけではないですよね?」と言われたことも追い討ちをかけました。
本当はこのようなときに頼りになるのが「本部」といわれるところでしょうが、残念ながら当てには出来ませんでした。「その仕事を断ってしまいなさい」と言われたことを今でも覚えております。(大概の本部は当てに出来ません。当てにしている人のほうがおかしいと思ってください)
便利屋の仕事は生活にかかわるすべてのトラブル、故障、修理の依頼があります。
極端ですが、「冷蔵庫を直してほしい」という依頼まであります。
「私たちは、生活全般をサポートする組織なんだ。」ということがここではっきりとしたのです。
これが会社名である「ライフサービス」の由来です。
[0回]
PR