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3.15日号の日経ビジネスの特集は「脱・デフレ列島 安売りを撃破せよ」でした。
成城石井の大久保社長の話に、「安売りは麻薬、デフレは中毒」という言葉がありました。
「小売が自らデフレを招いている。安くないと売れないと思いこみ、安いものしか売らない。消費者はそれしかないから、仕方なく買っている。その結果として顧客単価が下がる。でも、そもそも、消費者がそうしてくれといったわけではないのです。」
スーパー業界は、苦しくなるとすぐに値下げしてしまう。「品質が悪くても、安ければ買うであろうと・・・」
本当に考えさせられる内容です。
私が本当にたまにスーパーへ買い物に行くととがあります。
富山県を代表する地元スーパーや、全国スーパーなど選択することができますが、私自身は激安スーパーにはあまり行きません。
仕方なく行くことがありますが、買う商品は決まっています。
ナショナルブランドのいわゆる「メーカー品」という商品で安売りしている場合だけです。
野菜や肉、鮮魚、PB(プライベート商品)などは買いません。
なぜか? 商品が悪すぎるからです。
「安いには理由がある」のです。
一つはいい意味での「大量購入、流通マージンの削減」です。
必ず安くなります。
もう一つは、「粗悪品」です。
スーパーの方に怒られるかもしれませんが、PBでも「いい品物だ」と思われるものが少なすぎます。
また、「売れ残りの消費期限切れ近」の商品も多く見かけられます。
あるスーパーですが、激安人参が販売されていました。
100円詰め放題、とありましたが、なんと芽が出かかっているのです。
おそらく、市場で売れ残り、冷蔵庫に保管されていたのですが、買い手が見つからず、投げ売りスーパーに買ってもらったのではないでしょうか?
こんな商品を買っておいしいわけがありません。
さて、成城石井といえば、東京の高級住宅街などに立地するスーパーですが、富山のような田舎では売れそうにないような商品、価格で店舗数を伸ばしてきたスーパーです。
富山と比べるほうがおかしいのですが、やはり私も「安売りはいいことではない」と思っております。
「安く売るには理由があり」ます。
我々の業界でいえば、「同一商品の大量発注」をすれば安くなります。
また、施工する人件費を安くすれば、利益を確保できます。
下請けさんや従業員の給与コストを下げればいいわけですから出来ないことはありません。
しかし、それを実行することにより、「安売りは麻薬、デフレは中毒」になるのです。
施工品質や接客サービスなどに影響を及ぼし、その結果お客様もいやな思いをします。
スーパー業界で起こった「脱安売り」。政府が結果を出せていないないかで、消費者自らが動いた結果をすばやく取り込んだ企業こそが生き残っていけるのかも知れません。
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