今日から大飯原発3号機が発電を開始し、関西電力管内への供給が始まりました。
間もなく4号機も稼働させ、夏の関電の供給は満たされるようになるということです。
いつまでも原発をとめておくことが出来なかったこととは言え、このタイミングを逃すと冬になってしまう可能性とこの夏、本当に国民が節電に耐えれるかという疑問があったことは否定できません。
政治家も「絶対反対だ」と言っておきながら、直前になって了承するという「2枚舌」を使いました。
冷静に考えてみると、この国のエネルギーは日本の国内で取れる資源はなく「原発頼み」のようなところがあり、それを推進してきたことを急に止めれるものでもありません。
エネルギーそのものを別の者に変更していくということは長い時間軸で考えなかればならない問題です。
代替自然エネルギーのことにしても、日本の国土で一番適したものは何なのかもまだはっきりしていません。
太陽光発電に対する期待値は大きいのですが、現在梅雨前線の影響で雨が降り続いている九州や紀伊半島、冬に雪が降る北陸や東北、北海道などではあまり期待できません。
要するに情報や経験の少ない状態で物事を判断せよと言われても判断出来るものではありません。
私たち経営者に言われることですが、「社長なのですから、ここで結論を出してほしい」と言われる方がおられます。
そこで結論が出るときは、相手の出方や情報などを知り尽くしており、いくつかの回答を用意しておいた時です。
しかしながら、ほとんども場合は結論をその場で出せません。
それを強要するひとは、その結論を日ごろから出したことのない中間管理職の方々で、言われたことをやっているだけの人に多いような感じがします。
社長ってそんなに偉いものでもなく、非常に臆病な人だと私は解釈しています。
今回の再稼働のことは、数年後にその選択が正しかったのか?ということが判明し、その頃になれば日本のエネルギー政策にも一つの結論が出て、そちらの方へシフトしているのではないでしょうか?
ただ、これだけは間違いありません。
供給するエネルギーは「電力」になること。
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