日経ビジネスに面白い記事がありました。
2009.11.2日号で、建築家「安藤忠雄」東京大学名誉教授のお話です。
JR東海が計画している「リニア中央新幹線」のことです。
現在、新幹線を使えば東京・名古屋まで1時間半あまりでいける。
リニアは50分以内で行けることになる。
わずか40~50分の短縮のためにあれだけの工事が必要なのか?
民間企業がどんなに投資してもそれは自由だ。
しかし莫大な建設費を掛けるほどのものなのだろうか?
とのお話でした。
リニアを作るのなら、羽田空港と成田空港との間に大深度地下を利用してトンネルを掘って敷設するほうが、羽田と成田を一体化でき、数分で結ぶことができる。
それを目当てに外国人観光客も増加するのではないかと・・・・・
このような背景には、日本の国土をどうするかという「ビジョン」の欠如をあげていらっしゃいます。
民主党政権になってから、ダムや箱ものなどあらゆる公共投資を一気に切り捨てようとしている。
民主党は国のあるべき姿をきちんと提示してほしい。
というような内容なのですが、私に言わせれば、「狭い日本。そんなに急いでどこへ行く」です。
日本には世界に誇れる技術が多くあると思います。
諸外国と比較してみると、アメリカには、大企業やベンチャー企業が多いのですが、日本の中小企業に代表される「職人」がいない印象があります。
中国はこれからも世界の工場として生産がますます多くなると思います。
ヨーロッパ(EU)はどうでしょう?
古い歴史と文化に支えられながら、観光などで生き残れると思います。
ただし、ドイツは日本と同じような「職人」がいますのでちょっと違うかもしれません。
インドはこれからではないでしょうか?20年後、30年後には中国に次いで経済立国になっているのではないでしょうか?
日本は太古の昔から、仏教を神教と融合し日本独自の「仏教」にしました。
明治以降もヨーロッパ諸国の技術を巧みに取り入れ、産業振興して現在のような世界第2の先進国になりました。
リニアの技術や今回、予算を削られた「スーパーコンピュータ開発」や「ロケット開発」など、この辺でもう一度考え直し、次の日本に必要なことを考えなおしてもいいのではないでしょうか?
焦る必要はありません。
これ以上、本当に必要な技術を皆さんで考えましょう。
「狭い日本、そんないに急いでどこへいく」 ですよ。
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