浜岡原子力発電所停止要請

昨日６日の夜、菅首相の突然の発表に「何を云い始めたのか？」と思われた方も多かったのではないでしょうか？

「８７％の確率で東海大地震が３０年以内に起こる確率が高いから？」

「それでは今まで、自民党政権の時に何をしていたのか？」

「そもそも原子力発電所建設は政治に利用されていたの？」

「この夏、電力事情はどうなるの？」

さまざまな疑問がわいてきます。

おそらくですが、浜岡原発がどうにかなった場合、関東圏に与える影響が福島の比ではないことが大きな理由ではないかと思います。

偏西風に乗って放射性物質が東京に流れ込んだ時のパニックは、この世の終わりを迎えるがごとき状態になり、日本の経済に与える影響は計り知れない物になります。

原発の安全性は原発が稼働している状態ではいささかの不安もないような感じですよね？

核爆発の制御は人間の手の中にあります。

しかし、一度外部電源が途絶えた時、原子力発電所はあたかもＳＦ映画のように自立したとてもおそろしい生き物と化してしまい、人間の手から離れてしまいます。

今回の「要請」はその点を考慮したものであるのかもしれません。

福島原発は、安定冷却に向けて順調に進んでいるように思えます。

住民の一時帰宅も実施され、近いうちに避難地区も絞り込まれていくことでしょう。

あと少しで、福島は人間の手の中に戻るのです。

戻ったからと言って安心できる状態になることはまだまだ先のことになることは承知しています。

そこに、浜岡がどうにかなってしまうことはやはり許せないことですよね？


この連休中に富山から一番近い原発がある志賀町に行ってきました。

羽咋市の先北側に位置するこの町の産業は、おそらく農業と漁業、そして観光ぐらいしかない感じでした。

この町の庁舎は外観がタイルでそれはそれは立派な大きな建物でした。

また、大きな体育館、施設、コミニュティーバスも見かけました。

売店の人にきいてみたところ、反対派の意見が大きくなってきているようでした。

事実、町議会選挙では反対派がトップ当選しています。

利権と政治がからまって、その利益をむさぼり続けた自民党と地元建設業界の癒着構造の典型が原発なのかもしれません。

そしてまた、その甘い蜜を吸い続けていたのはそこに住む住民そのものなのかもしれません。